小面
しょうめん
名詞
標準
facet
文例 · 用例
味方と思つた彌次連は、先刻から傍若無人の暴言を小面憎く思つて居た、敵であつたのだ。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
そういう次第だから、作おんなのお増などは、無上と民子を小面憎がって、何かというと、「民子さんは政夫さんとこへ許り行きたがる、隙さえあれば政夫さんにこびりついている」 などと頻りに云いはやしたらしく、隣のお仙や向うのお浜等までかれこれ噂をする。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
傍で見ても小面が憎かった。
— 黒島傳治 『鍬と鎌の五月』 青空文庫
それを忠実に勤めて来た母親の、家職のためにあの無性格にまで晒されてしまった便りない様子、能の小面のように白さと鼠色の陰影だけの顔。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
」 とおっしゃって、孫次郎というあでやかな能面の写真と、雪の小面という可憐な能面の写真と二枚ならべて壁に張りつけて下さったところまでは上出来でございましたが、それから、さらにまた、兄さんのしかめつらの写真をその二枚の能面の写真の間に、ぴたりと張りつけましたので、なんにもならなくなりました。
— 太宰治 『雪の夜の話』 青空文庫
」 と図に乗って饒舌るのを、おかしそうに聞惚れて、夜の潮の、充ち満ちた構内に澪標のごとく千鳥脚を押据えて憚からぬ高話、人もなげな振舞い、小面憎かったものであろう、夢中になった渠等の傍で、駅員が一名、密と寄って、中にもめ組の横腹の辺で唐突に、がんからん、がんからん、がんからん。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
かの女は子を持たない戸崎夫人が、猫、犬、小鳥、豆猿と、おおよそ小面倒な飼い者を体の周りにまつわり付けて暮らして居る姿を思い出したからである。
— 岡本かの子 『かの女の朝』 青空文庫
「僕が貰って往っても好いのですよ、遅いし、雨も降ってますから」「なに、よろしゅうございます、すぐお届けいたします」 女房は余計な口さえ出さなければ、書生さんに持って往ってもらうのに、と、夫の贅言が小面憎かった。
— 田中貢太郎 『黄燈』 青空文庫
作例 · 標準
3Dモデルの精度を上げるため、ポリゴンの小面の数を増やして滑らかな曲面を表現した。
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グラフィックス処理において、不要な小面を計算から省くことで処理速度を向上させた。
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法線ベクトルの向きを計算し、それぞれの小面が光源から受ける影響を決定する。
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