奸物
かんぶつ
名詞
標準
文例 · 用例
第六 如是縁上 種子一粒が雨露に養わる 自分|妾狂しながら息子の傾城買を責る人心、あさましき中にも道理ありて、七の所業|誰憎まぬ者なければ、酒|呑で居ても彼奴娘の血を吮うて居るわと蔭言され、流石の奸物も此処面白からず、荒屋一トつ遺して米塩買懸りの云訳を家主亀屋に迷惑がらせ何処ともなく去りける。
— 幸田露伴 『風流仏』 青空文庫
あいつは大人しい顔をして、悪事を働いて、人が何か云ふと、ちやんと逃道を拵らへて待つてるんだから、余っ程奸物だ。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
あんな奸物をあの儘にして置くと、日本の為にならないから、僕が天に代つて誅戮を加へるんだ」「愉快だ。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
実に奸物だ」「新聞迄も赤シヤツか。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
どうしたら困るだらう」「あんな奸物の遣る事は、何でも証拠の挙がらない様に、挙がらない様にと工夫するんだから、反駁するのは六※かしいね」「厄介だな。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
「貴様の様な奸物はなぐらなくつちや、答へないんだ」とぽか/\なぐる。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
「貴様等は奸物だから、かうやつて天誅を加へるんだ。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
あいつは大人しい顔をして、悪事を働いて、人が何か云うと、ちゃんと逃道を拵えて待ってるんだから、よっぽど奸物だ。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫