遥々
はるばる
副詞副詞-と頻度ランク #21710 · 青空 183 例
標準
from afar
文例 · 用例
生みの親の、その肉親の纏白の情は、殊に老後の思い出に遥々たずね当った稀なる歓びは心情の捻纏を一層に煩わしくしよう。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
遥々尋ねて来た生みの親に向ってこと人だという。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
しかし息子は、父親の神の遥々の訪れをそれと知るや、直ちに翁を家の中へ導き入れ、紹介せたその妻もろとも下へも置かない歓待に取りかかった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
東京から遥々見送って来た安兵衛という男が、宿屋で毎日朝から酒ばかり飲んでいて、酔って来ると箸で皿を叩きながら「ノムダイシ、一升五合」(南無大師遍照金剛)というのを繰返し繰返し唱えたことも想い出す。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
実は、どうもあまり気がすすまなかったのであるが、せっかくわざわざ傍聴券を手に入れて、そうして遥々迎えにまで来てくれたのだから、勉強してともかくも出掛ける事にした。
— 寺田寅彦 『議会の印象』 青空文庫
新しもの好き、珍しいもの好きで、そしてそれを得るためには、昔の不便な時代に遥々長崎まで行くだけの熱心があったから、今の世に生れたら、あるいは相当な科学者になったかもしれない。
— 寺田寅彦 『断片(2)』 青空文庫
思見る、磐梯山の煙は、雲を染めて、暗は尚ほ蓬々しけれど、大なる猪苗代の湖に映つて、遠く若松の都が窺はれて、其の底に、東山温泉の媚いた窓々の燈の紅を流すのが遥々と覗かれる。
— 泉鏡太郎 『銀鼎』 青空文庫
御懇情はもとよりでございますが、あなたは保勝会を代表なすつて、湖の景勝顕揚のために、御尽力をなすつたので、私が、日日社より旅費を頂戴に及んで、遥々と出向きましたのも、又そのために外なりませんのでございますから、見聞のまゝを、やがて、と存じます。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
作例 · 標準
遠い故郷から、彼は「遥々」と訪ねてきてくれた。
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「遥々」と電車を乗り継ぎ、やっと目的地の駅に到着した。
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「遥々」とお越しいただき、誠にありがとうございます。
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