権兵衛
ごんべえ異読 ごんべい
名詞
標準
John Doe
文例 · 用例
「今朝|権兵衛茶屋のとこで、馬をひいた人がそう云っていたよ。
— 宮沢賢治 『鳥をとるやなぎ』 青空文庫
権兵衛茶屋のわきから蕎麦ばたけや松林を通って、煙山の野原に出ましたら、向うには毒ヶ森や南晶山が、たいへん暗くそびえ、その上を雲がぎらぎら光って、処々には竜の形の黒雲もあって、どんどん北の方へ飛び、野原はひっそりとして人も馬も居ず、草には穂が一杯に出ていました。
— 宮沢賢治 『鳥をとるやなぎ』 青空文庫
芳紀正に二八ながら、男女も雌雄の浪、権兵衛も七蔵も、頼朝も為朝も、立烏帽子というものも、そこらの巌の名と覚えて、崖に生えぬきの色気なし、形にも態にも構わばこそ。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
けふも彼岸のあかるさに、誰に見しよとか、権兵衛は青い手拭、頬かぶり、桝を小腋に、ひえびえと畝のしめりを踏んでゆく。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
ほんに一日齷齪と歎き足らひで、権兵衛が青いパツチに縄の帯、及び腰してひとすぢに土の臭を嗅いでゆく午後の光に蒔く種はかなしみの種、性の種、黒稗の種。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
若い身そらの内密事、ひとり苦に病む権兵衛が、歩みののろさ、手の痛さ、腰の痛みにしみじみと明き其夜を泣いてゆく。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
妻も子もない醜男の何時も吝嗇い権兵衛が貧の盗みか、一擁え葱を伏せつつ、怖々と畝の凸みを凝視めゆく、伏せたこころに蒔く種はかなしみの種、性の種、黒稗の種。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
欲のつかれか、冷汗か、金が唸れば権兵衛の野暮な胸さへしみじみと、金の入日の凌雲閣傷みながらに蒔いてゆく。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
作例 · 標準
住所不明のため、とりあえず「権兵衛様」として登録しました。
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誰だか分からない場合、「権兵衛」と呼んでおくことがあります。
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「権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくる」という諺があります。
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標準
country bumpkin
作例 · 標準
彼は都会から来たばかりで、すっかり権兵衛扱いされていました。
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「そんな田舎者では、都会では通用しないよ、権兵衛さん。」
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権兵衛みたいな田舎から来た彼も、努力して都会に馴染んでいきました。
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ウィキペディア曖昧さ回避
権兵衛(ごんべえ)は、日本の男性名のひとつ(百官名)。名前は兵衛府の権官の意味(ごんのひょうえ)。百姓に多い名前だったため百姓の代名詞としても使われた。 名無しの権兵衛 種まき権兵衛 - 民謡「権兵衛の種まき」のモデル。 唐犬権兵衛 直助権兵衛 山田屋権兵衛 古畑権兵衛 - 権兵衛峠・権兵衛峠道路・権兵衛トンネルの名前の由来になった人物。 山本権兵衛 仙石権兵衛秀久
出典: 権兵衛 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0