桟俵
さんだわら
名詞
標準
straw lid covering either end of a rice container
文例 · 用例
阿爺さんに叱られるけれど、と言いながら、詰り桟俵法師を捜して来て、履脱の隅に敷いて遣った――は好かったが、其晩一晩|啼通されて、私は些とも知らなんだが、お蔭で母は父に小言を言われたそうな。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
赤い茅萱の霜枯れた草土手に腰掛け、桟俵を尻に敷き、田へ両足を投出しながら、ある日、私は小作する人達の側に居た。
— 島崎藤村 『千曲川のスケッチ』 青空文庫
辰さんは桟俵を取って蓋をしたが、やがて俵の上に倚凭って地主と押問答を始めた。
— 島崎藤村 『千曲川のスケッチ』 青空文庫
私は、藁仕事なぞの仕掛けてある物置小屋の方に邪魔にならないように居て、桟俵なぞを尻に敷きながら、この光景を眺めた。
— 島崎藤村 『千曲川のスケッチ』 青空文庫
それから俵をきちんと重ね、縄は縄、桟俵は桟俵とわけて纒め、藁屑を掃き集め、そして地面にこぼれている米を拾った。
— 山本周五郎 『あだこ』 青空文庫
トッワラは北九州などの各地でトビというものと同じで、『万葉集』にもある足柄山のトブサなどと多分一つの語であり、種俵の前後に取りつける桟俵も同様に、本来は物の貴とさを標示する一種の徽章であったかと思われる。
— 柳田国男 『海上の道』 青空文庫
蓑を着た人夫がどっさり出ていて、そこいらに腰をおろしたさんだわらがいくつも散っている景色は物々しい眺めでした。
— 一九四一年(昭和十六年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
米俵の両端にしっかりとはめ込まれた桟俵が、中身がこぼれるのを防いでいる。
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古い蔵の片隅に、埃を被ったまま積み上げられた桟俵を見つけた。
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職人が一つ一つ丁寧に編み上げた桟俵は、機能性と美しさを兼ね備えている。
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