金位
きんい
名詞
標準
fineness of gold
文例 · 用例
それに俺に食ってかかったって、仕方がないじゃないか、な、ちゃんと嘆願さえすれば、船長だって涙金位寄越さないものでもないんだ。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
妻は「何だかこはいわねえ」と、云つて、オド/\してゐたが、この人は、上つて来て、差押へるのでなくて、「何か税金位の金目の品ものはありませんか」と云つた。
— 菊池寛 『差押へられる話』 青空文庫
たかゞ蜜柑俵の仕切金位ひを見得にして、大人風を吹かせるなんて埒もねえ野郎だ。
— 牧野信一 『武者窓日記』 青空文庫
色吉が小判で、十八金位に当る。
— 彫刻修行のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
」「傑作ですわ、エレン姫の美しい事……」 お嬢さんは、自分を姫に肖てゐるとでも言つて貰つたら、代りにスコツトの借金位払つても可いやうな顔をした。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
六十万円の金位は、あの人達にとつては自動車を一台こはしたやうなものですもの……。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
せめて、金位、士分並に、分配してくれたなら、何うだ――止めだ、俺は、討入はやめだ。
— 直木三十五 『寺坂吉右衛門の逃亡』 青空文庫
やがて組合へ行って訊ねて来た浩平の答は、四五日中に半金位は渡るかも知れない、という空っとぼけたものだった。
— 犬田卯 『米』 青空文庫