相撲場
すもうば
名詞
標準
文例 · 用例
翁は螺の腹にえび蔓の背をした形で、瓜わらべを抱え、いつの間にか、いつぞや、息子の岳神に教えられた山ふところの猪の相撲場に来ていた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
翁は相撲場の中へ入り瓜わらべを土の上へ抱き下した。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
猪の相撲場の土には親猪が蝨を落して行ったのだった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
祖父さまは山中の猪の相撲場で、猪の仔の瓜わらべと遊び戯れているとき、猪の親に襲われ、牙にかかってお果てなされた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
そんな気のするのは畢竟自分が平生相撲に無関心であり、二三十年来相撲場の木戸をくぐった事さえないからであろう。
— 寺田寅彦 『相撲』 青空文庫
古ギリシア外色盛行の世には、裸体少年が相撲場の砂上に残した後部の蹟を注意して必ず滅さしめ、わが邦にも「若衆の尻月を見て離れ得ぬ、念者や桂男なるらん」など名吟多し(『後撰夷曲集』)。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
(六月×日) 今夜は太子堂のおまつりで、家の縁側から、前の広場の相撲場がよく見えるので、皆背のびをして集まって見る。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
家の縁から、前の広場の相撲場がよく見えるので、皆集って見る。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫