武蔵鐙
むさしあぶみ異読 ムサシアブミ
名詞
標準
Japanese cobra lily (Arisaema ringens)
文例 · 用例
僕はやはり木枕をしたまま、厚い渋紙の表紙をかけた「大久保武蔵鐙」を読んでいました。
— 芥川龍之介 『手紙』 青空文庫
」 M子さんの帰って行った後、僕はまた木枕をしながら、「大久保武蔵鐙」を読みつづけました。
— 芥川龍之介 『手紙』 青空文庫
「とうとうとうと、御陣原へ出まして、小手をかざして眺めますと、いやあ――押しも寄せたり、寄せも、押したり、よせと云っても、押してくる武蔵鐙に、白手綱、その勢、凡そ二百万騎、百万騎なら一繰りだが、槍繰りしても、八十石、益満休之助の貧棒だ。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
近松氏の「物見車」の出た宝永三年から七年目に出来た紀海音の「鬼鹿毛無佐志鐙」とその前型らしい殆おなじ題名の「鬼鹿毛武蔵鐙」がそれである。
— 折口信夫 『由良助の成立』 青空文庫
古い「武蔵鐙」の方は、近松氏のものゝ出た四年後、宝永七年大阪で演ぜられた狂言で、小栗の世界に、大岸宮内・力弥などの名が出てゐたと言ふ。
— 折口信夫 『由良助の成立』 青空文庫
この五年の間に、古い方の「武蔵鐙」以外に、赤穂一件に絡んで、一度も浄瑠璃作者が筆を染めなかつたとは言へない。
— 折口信夫 『由良助の成立』 青空文庫
いやいや名代の武蔵鐙に紫|手綱でござりました、という者もあります。
— 白雲の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
試みに明暦三年江戸大火の惨状を記述したる『武蔵鐙』を見よ。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
作例 · 標準
湿り気のある林の縁で、独特の形をした武蔵鐙の花を見つけた。
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武蔵鐙は、花の形が馬具の鐙(あぶみ)に似ていることからその名がついた。
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植物図鑑で調べたところ、庭に自生していたのは武蔵鐙だとわかった。
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