毛だらけ
けだらけ
名詞-の形容詞
標準
hairy
文例 · 用例
ここに石楠花にとろけている生物が二個ある、一個は私である、一個は石楠花の花の中に没頭して、毛もくじゃらの黄色い毛だらけの尻を、倒しまに持ちあげ、蜜を吸い取っているアブである。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
ときどき、彼女は、どうかすると、中津の濃い毛だらけの頑丈な二本の腕が、うしろから無遠慮に自分を抱きしめて、首筋のあたりを、熊のようになめやしないかと気にかかった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
死んでも死骸が残ります、その獣の爪のあと舌のあとのあります、毛だらけな膚が残るのですもの。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
」 言畢つて、肩に手を掛け、雪なす胸に毛だらけの手を無手と置き、横に掴んで、ニタ/\と笑ふ。
— 泉鏡太郎 『麥搗』 青空文庫
この謙斎坊さんは、座敷は暖かだし、精を張って、つかまったから、十月の末だと云うのに、むき身|絞の襦袢、大肌脱になっていて、綿八丈の襟の左右へ開けた毛だらけの胸の下から、紐のついた大蝦蟇口を溢出させて、揉んでいる。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
と見ると顔が動いた、袖へ毛だらけの脚が生え、脇腹の裂目に獣の尾の動くのを、狐とも思わず、気は確に、しかと犬と見た。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
雲おじい、蒼痣かと、刺青の透いて見える、毛だらけの脇腹を、蜜柑の汁の黄みついた五本の指で無意味に掻き、「時に姉え、お前、どこだ。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
」 目の下およそ八寸ばかり、濡色の鯛を一枚、しるし半纏という処を、めくら縞の筒袖を両方大肌脱ぎ、毛だらけの胸へ、釣身に取って、尾を空に、向顱巻の結びめと一所に、ゆらゆらと刎ねさせながら、掛声でその量を増すように、魚の頭を、下腹から膝頭へ、じりじりと下ろして行くが、「しゃッ、しゃッ。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
作例 · 標準
長毛種の猫を飼っているので、家の中はいつも毛だらけだ。
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彼は毛だらけの腕を見せびらかして、みんなを驚かせた。
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古いぬいぐるみが毛だらけになって、元の色も形も分からなくなっていた。
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