幻辞.com

頭尾

とうび
名詞
1
標準
文例 · 用例
都下砂村の有名な金魚飼育商の秋山が蘭鋳からその雄々しい頭の肉瘤を採り、琉金のような体容の円美と房々とした尾を採って、頭尾二つとも完美な新種を得ようとする、ほとんど奇蹟にも等しい努力を始めて陶冶に陶冶を重ね、八ヶ年の努力の後、ようやく目的のものを得られたという。
岡本かの子 金魚撩乱 青空文庫
必ず一人が逆さになっていて、一人の頭ともう一人の足といった具合で、つまり、ちょうどトランプの人物模様みたいに、頭尾相同じという恰好なんだよ。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
忠茂熟睡を妨ぐるを怒り腰刀を抜きて犬の頭を切るに、樹梢に飛んで大蛇の頭に咋い付く、主これを見て驚き蛇を切り裂いて家に還り、犬の忠情を感じ頭尾を両和田村に埋め、祠を立てこれを祭る。
犬に関する伝説 十二支考 青空文庫
御三家の筆頭尾張家の城下、名古屋の町にも桜の葉などが風に誘われて散るようになった。
国枝史郎 剣侠 青空文庫
もしそれ彼の蜻※州の頭尾を蹈破して、天下を狭しとするの雄心を生じたるが如きは、活ける学問の学問たる所以と知らずや。
徳富蘇峰 吉田松陰 青空文庫