廟所
びょうしょ
名詞
標準
文例 · 用例
だが、なんしい十年まえ大谷の御廟所を比叡山の大衆に焼き払われてから、大将株のお上人さまは加賀、越前と辺海の御苦労。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
彼は自ら一軍を率いて、アメシス王の廟所のあるサイスの市に向った。
— 中島敦 『木乃伊』 青空文庫
手前は姫さまが御親類がたのお廟所へ入らせらるゝを見るや否や、驛馬に飛乘ってお知らせに參りました。
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
(此裡にカピューレット家代々の廟所ある體)。
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
バルタ 僕めは、ヂュリエット樣お死去の事をば、マンチュアの主人方へ傳へましたるところ、主人は直に驛馬にて、彼處から御廟所まで參られ、墓へ入られまする前に、此書面を朝早う親御樣へ渡してくれいと申され、速かに此處を立去らずば殺してしまふぞと嚇されました。
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
このゆえに自分はひとり天主閣にとどまらず松江の市内に散在する多くの神社と梵刹とを愛するとともに(ことに月照寺における松平家の廟所と天倫寺の禅院とは最も自分の興味をひいたものであった)新たな建築物の増加をもけっして忌憚しようとは思っていない。
— 芥川龍之介 『松江印象記』 青空文庫
伝通院は家康の生母水野氏の廟所。
— 白骨の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
法然答えて、「一つの廟所と決めては遺法が普くわたらない。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫