還郷
かんきょう
名詞
標準
文例 · 用例
故郷の新聞社から、郷土出身の芸術家として、招待を受けるということは、これは、衣錦還郷の一種なのではあるまいか。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫
私も、所詮は心の隅で、衣錦還郷というものを思っていたのだ。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫
衣錦還郷を、あきらめた。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫
衣錦還郷のあこがれを、此の際はっきり思い切らなければならぬ。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫
錦衣還郷が人情ならば、襤褸をさげて故園の山河をさまようのもまた人情である。
— 種田山頭火 『故郷〔扉の言葉〕』 青空文庫
其次に山室士彦を送る詩があつて、「与諸君同池亭看蓮、時山室兄将還郷、乃奉呈」と題してある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
この「空手還郷」「無仏法」が、真に仏法への体得であり、把握であるのだ。
— 柳宗悦 『民藝四十年』 青空文庫
「空手還郷」の言葉に続いて、「故に仏法なし」といわれたという。
— 柳宗悦 『改めて民藝について』 青空文庫