口ひげ
くちひげ
名詞
標準
moustache
文例 · 用例
彼の口ひげから眉にまで、白砂糖のような霜がまぶれついていた。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
いつも水につかつてゐる青い髪や、青い長い口ひげは、もはや水苔のやうにどろどろにふやけて、顔中には、かぞへ切れないほどのしわが、ふかくきざまれてゐました。
— 鈴木三重吉 『湖水の鐘』 青空文庫
そして、さつきの浴場へかけつけて、家来をつきとばして、王さまのはいつてゐられる浴室へをどりこみ、王さまの口ひげを引ッつかんで、はだかのまゝを、むりやりに庭へ引きずり出しました。
— 鈴木三重吉 『ダマスカスの賢者』 青空文庫
」お鳥は思はず大きな聲を出して、渠の卷く手から兔れたが、白い手を返して、「このおやぢ」と、無意氣にこちらの長く反り返つた口ひげを引ツ張つた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
隣では、口ひげをととのえた、身のこなしの軽いひとりの小柄な男が、ちょうど二輪馬車を降りたところであった。
— THE ADVENTURE OF THE DANCING MEN 『踊る人形』 青空文庫
うれしいな、もう小屋へ帰れないのだ、とひとりごとを言って口ひげを大きくうごかした。
— 太宰治 『魚服記』 青空文庫
」と、姉は返事をしながら入口の障子をあけると、卅二三の薄い口ひげを生やした男が洋傘をすぼめて立っていた。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
真ん中にノビノビと立っているのは紗の唐冠、白い道服、刺繍した履の老人で、口ひげはないが長いあごひげ、眉毛と共に卯の花のように白い。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
作例 · 標準
彼は立派な口ひげを蓄えており、どこか威厳を感じさせる風貌をしていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
鏡の前で、伸びてきた口ひげの形を丁寧に整えた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「口ひげに牛乳の泡がついているよ」と彼女が笑いながら指摘した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview