薔薇窓
ばらまど
名詞
標準
文例 · 用例
天にある力と地にこもる力が互にひき合って発したその唯一閃の大稲妻は、その白い城の一つの薔薇窓から直線に走り入って、薄桃色の瑪瑙でしきつめた一つの内室の床を搏ちました。
— 一九四三年(昭和十八年) 『獄中への手紙』 青空文庫
が、朝日は稀有な見ものを見たように、暫く日あしをたゆたって、その薔薇窓のところから去りかねました。
— 一九四三年(昭和十八年) 『獄中への手紙』 青空文庫
同じお寺の二つの黄金の薔薇窓が ちがった明るさの炎を交じえて たがいに貫きあうように。
— 宮本百合子 『一本の花』 青空文庫
第二は薔薇窓式である。
— プルウストの小説構成 『文學的散歩』 青空文庫
それがちやうど薔薇窓のやうだと云ふのである。
— プルウストの小説構成 『文學的散歩』 青空文庫
かの薔薇窓を見ながら或る一つの曲線を目で追つて行くと、絶えずそれが正面に見え隱れしながら、實に意外な方向へ延びて行く。
— プルウストの小説構成 『文學的散歩』 青空文庫