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試筆

しひつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
first writing (of the New Year)
文例 · 用例
剣術使いがひとりで剣をふり回したり、絵かきが目的なしに線をひいたりするたぐいの、試筆ともいうべきもので、作者自身の「お詫び」言葉のとおりこれはむろん探偵小説ではない。
平林初之輔 四月号の創作三つ 青空文庫
あたしが生まれた年の元旦試筆には、忘れてしまったが大物を書き、お酒が好き、撃剣が好き、磊落であったが、やや、痩せがまんの江戸ッ児肌で、豪傑でもなければ、学者でもなく、正直な、どっちかといえば法律などは柄にもなく、芸術家タイプの、時によると心にもない毒舌を弄してよろこぶ性質だった。
長谷川時雨 渡りきらぬ橋 青空文庫
赤尾小四郎(白河浪士)予の為に試筆の手本を書す。
木下尚江 臨終の田中正造 青空文庫
地方の俗として、児童試筆をなす時は、之を親族に献じて賞銭を受く。
木下尚江 臨終の田中正造 青空文庫
これが終ってから百姓弥之助は燃え残りの榾火に木炭を加えて炉を直にこたつに引き直した、そうしてやぐらの上を直ちに机にしつらえて、それから元旦試筆というものにとりかかった。
第一冊 植民地の巻 百姓弥之助の話 青空文庫
(昭和八年一月)風雅界の新年摺物宗匠や画伯が得意の試筆 新年の摺物、例えば俳諧師の三節、謡曲家の勅題小謡、画家の試筆、和歌狂歌の祝詠摺物など、近年はほとんど葉書の賀状に奪われたが、明治時代はもっぱら特別の摺物として知己へ配ったものだ。
山本笑月 明治世相百話 青空文庫
そこで去年(昭和三十二年)の正月の試筆には、戯れ半分に「元日や今年もどうぞ女房どの」などという句を色紙にかけて拝むことにしておいた。
吉川英治 随筆 私本太平記 青空文庫
あの郡長が巡回に来て、大雨で一晩泊つて行つた時、手に取つてひつくら返しひつくら返し見て褒めて行つた事がありました哩。
石川啄木 青空文庫
作例 · 標準
元日の朝、身を清めてから新しい墨をすり、静かな心で試筆に臨む。
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書き初めの試筆として、今年の抱負である「一意専心」の四文字を書いた。
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書道教室では、子供たちが真新しい筆を手に取り、嬉しそうに試筆をしていた。
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