蠹
蠹
名詞
標準
文例 · 用例
此を利禄の蠹と謂う。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
耳剽し口衒し、色を詭り辞を淫にし、聖賢に非ずして、而も自立し、果敢大言して、以て人に高ぶり、而して理の是非を顧みず、是を名を務むるの蠹という。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
是を訓詁の蠹という。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
是を文辞の蠹という。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
必ずや諸を身に本づけ、諸を政教に見わし、以て物を成す可き者は、其れ惟聖人の学|乎、聖道を去って而して循わず、而して惟蠹にこれ帰す。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
紀州でモッコクの木を食う蠹に、ちょうど同様の尾を同様に使うのがあるが何というものか知らぬ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
または書蠹が本を食うと見立てても差し支ない。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
蠹初夏は酒甕の如、泡だちて日は釀されぬ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫