思わぬ
おもわぬ
連体詞
標準
unexpected
文例 · 用例
ただかえってこんな思わぬ不用意の瞬間に閃光のごとくそれを感じるだけであろうかと思われる。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
無意味なことで彼等は暮らしていると思っていることの上に一種の愛感を持ってこれまで世話して来たムッシュウ・ドュフランは彼等の急にしょげた様子を見てこれが当り前だとも思い、それ見たことかとも思わぬでもなかったが、兎に角今は自分の世話子達である。
— 岡本かの子 『巴里の唄うたい』 青空文庫
だがこの程の生き方を望もうとも経られようとも思わぬ。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
姫はさほど有難いとも思わぬ様子でしたが、それでも嫌とは言わず、船の中へ隠れました。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
美食探険家はこういう中流料理屋のスペシャリテの中に思わぬ味を探し当てることがあるという。
— 岡本かの子 『異国食餌抄』 青空文庫
しかし今ここで方則の定義や法律と方則との区別などを喋々しようとは思わぬ。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
世人は一般に都人の情薄きを云えど、予は決してそうは思わぬ。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
これまでにも可愛らしいと思わぬことはなかったが、今日はしみじみとその美しさが身にしみた。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
作例 · 標準
例句