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雪明かり

ゆきあかり
名詞
1
標準
文例 · 用例
しかも、それがかすかな雪明かりに窓からちらと見えた後影だけで消えてしまった。
寺田寅彦 追憶の冬夜 青空文庫
おげんも根負けがして、雨戸を細目にあけながら、雪明かりの庭先をのぞいたかと思うと、忽ちあっと叫んで座敷へ転げ込んで来て、澹山の膝のうえに半分倒れかかりながら、彼を掩うように両手をひろげた。
旅絵師 半七捕物帳 青空文庫
足音を忍ばせてだんだんに近寄ると、池の岸にひとつの黒い影の動いているのが、水明かりと雪明かりと星明かりとでおぼろげに窺われた。
岡本綺堂 鴛鴦鏡 青空文庫
なにしろ薄暗いなかで、雪明かりを頼りにぼんやり見たのですから自分にも確かなことは判りません。
岡本綺堂 妖婆 青空文庫
かれは好い加減に挨拶して表へ出ると、一本路をならんでゆく二人のうしろ影が、消え残っている雪明かりに薄黒く見えた。
春の雪解 半七捕物帳 青空文庫
月は見えねど雪明かりで、互いの姿はよく見えた。
国枝史郎 蔦葛木曽棧 青空文庫
そして雪明かりで、部屋のうちに女、――全く白装束の女、――を見た。
YUKI-ONNA 雪女 青空文庫
小広いテーブルに重ねられた清潔な卓布は、シャンデリヤを射反して、人を眠くする雪明りのような刺戟を眼に与える。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫