批点
ひてん
名詞
標準
correction marks
文例 · 用例
やあ覚えて居よ此のつそりめ、他の情の分らぬ奴、其様の事云へた義理か、よし/\汝に口は利かぬ、一生|溝でもいぢつて暮せ、五重塔は気の毒ながら汝に指もさゝせまい、源太一人で立派に建てる、成らば手柄に批点でも打て。
— 幸田露伴 『五重塔』 青空文庫
やあ覚えていよこののっそりめ、他の情の分らぬ奴、そのようのこと云えた義理か、よしよし汝に口は利かぬ、一生|溝でもいじって暮せ、五重塔は気の毒ながら汝に指もささせまい、源太一人で立派に建てる、ならば手柄に批点でも打て。
— 幸田露伴 『五重塔』 青空文庫
正面からは葉子のする事なす事に批点を打ちながらも、心の底でいちばんよく葉子を理解してくれたに違いないと思うと、葉子は母に対して不思議ななつかしみを覚えるのだった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
服装に塵ほどでも批点の打ちどころがあると気がひけてならない葉子としては、旅館を出て来たのが悲しいほど後悔された。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
あなたのお心持ちもわたしは身にしみてお察し申しますが、どこから見ても批点の打ちどころのない奥様のお身の上もわたしには御不憫で涙がこぼれてしまうんでございますよ。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
航海の初期における批点の打ちどころのないような健康の意識はその後葉子にはもう帰って来なかった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
葉子の健康が一日一日といわず、一時間ごとにもどんどん弱って行くのが身にしみて知れるにつけて、倉地のどこにも批点のないような頑丈な五体にも心にも、葉子はやりどころのないひがみと憎しみを感じた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
最も驚くべきは『新声』とか何々文壇とかいうような青年寄書雑誌をすらわざわざ購読して、中学を卒業したかそこらの無名の青年の文章まで一々批点を加えたり評語を施こしたりして細さに味わった。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
作例 · 標準
先生が作文に赤い批点を入れて、返却してくれた。
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原稿の誤字脱字をチェックし、余白に細かく批点を書き込む。
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批点を参考にしながら、レポートの内容をさらにブラッシュアップする。
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