花虫
かちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
つり初て蚊屋の薫や二日程 花虫 この句に極めて類似しているのは「つり初て蚊帳の匂や二三日 浪化」である。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
『類題発句集』以外に慥な出所がわかるまでは、疑問として浪化の句を存し、花虫の句を挙げて置くより仕方があるまい。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
花虫の句は北陸の選集たる『猿丸宮集』にあるので、地方的にいえば浪化の作と混雑する可能性も多少ある。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
花虫の句は一日二日の間、萌黄の匂を珍しく感ずるところを詠んだのである。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
前に引いた浪化の「五月雨」の句以外にもつり初て蚊帳面白き月夜かな 言水一夜二夜蚊帳めづらしき匂かな 春武の如きものもあるが、花虫の句は最もすぐれたものといい得るであろう。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫