検談
けんだん
名詞
標準
文例 · 用例
ケンが恐竜島の探検談を一席やる、僕がつづいて島の生活について語る。
— 海野十三 『恐竜島』 青空文庫
第一五項 鬼火の正体 これに類したる話であるが、四、五年前、北海道札幌発行の『北門新報』に鬼火探検談が掲げてあった。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
仙台市内良覚院町の石投げ怪聞について、ある夜、某氏の探検談を聞くに、同夜は暑熱のはなはだしきにもかかわらず、納涼かたがた見物に来たるものおびただしく、ために良覚院の細横町は通り切れぬほどなりし。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
この探検談によって、一層人為なることが明瞭である。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
王はドイツ皇帝として戴冠するためイタリアに出発しようとしている矢先であったが、ピサロのもたらしたペルーの産物やその探検談に動かされ、後援の意を示した。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
その『千一夜物語』の一部にシンドバード(〔Sindba^d〕)といふ人の海外探檢談がある。
— 桑原隲藏 『東西交通史上より觀たる日本の開發』 青空文庫
シンドバードは有名なハルン・アル・ラシッド(Harun al Rashid)といふマホメット教國の教皇の時代の西暦九世紀の初期の人で、一身代を作るべく國都のバクダードを後に、世界の寶の島のワクワクへ渡航せんとして、その途中で種々なる危險に遭遇した物語が、彼の海外探檢談の一部であるといふ。
— 桑原隲藏 『東西交通史上より觀たる日本の開發』 青空文庫
此種の物語の通例として、法螺もあり假託もあり、勿論その儘に事實として受取り難いが、そは兔に角この探檢談そのものが、マホメット教徒の間に、世界の東端に黄金を多量に産出するワクワクといふ土地があると、信ぜられて居つた一つの證據に供することが出來る。
— 桑原隲藏 『東西交通史上より觀たる日本の開發』 青空文庫