独文科
どくぶんか
名詞
標準
文例 · 用例
東大独文科選科二年生。
— 宮本百合子 『山本有三氏の境地』 青空文庫
それに豊島君の話では山本氏が独文科の出身だといふことだから、僕のどつちかと云へば「フランス臭い」ものを頭から軽蔑しはせぬかといふ懸念もあつた。
— 岸田國士 『芝居と僕』 青空文庫
でもそこまではよかつたんだが、その時新たに同人に加はつた独文科の立沢剛君は、われ/\の様子に一と晩で愛憎を尽かして、こんな不真面目な奴等の仲間入りは出来ないと思つたのだらう、二三日すると決然として脱会の通知を寄越した。
— 谷崎潤一郎 『青春物語』 青空文庫
もう一人荷風氏がよくプランタンに伴れて来た井上唖々氏は、昔は帝大独文科の秀才だつたさうであるが、その頃はもうすつかり世の中を諦めてしまつて、深川あたりの裏長屋に、芸者上りの恋女房と、うき世を棄てた侘住居、のらりくらりと日を送つてゐるやうな男なのだつた。
— 吉井勇 『青春回顧』 青空文庫