臚
臚
名詞
標準
文例 · 用例
時に四時四十七分、東方より金芒爛として飛ぶ、槍も穂高も、半肩以上は微黄となり、以下は大天井岳をはじめ、その一帯山脈の影が、かぶさるので闇い衣を被ている、日の昇るに伴れて、附近の大山岳、幾百の頭臚皆起って舞う。
— 小島烏水 『奥常念岳の絶巓に立つ記』 青空文庫
帝はそれをお聞きになったが、宮中へお呼びになることは亭子院のお誡めがあっておできにならず、だれにも秘密にして皇子のお世話役のようになっている右大弁の子のように思わせて、皇子を外人の旅宿する鴻臚館へおやりになった。
— 桐壺 『源氏物語』 青空文庫
光の君という名は前に鴻臚館へ来た高麗人が、源氏の美貌と天才をほめてつけた名だとそのころ言われたそうである。
— 桐壺 『源氏物語』 青空文庫
そが上に我が臚列する所の許多の小景は、われ自らこれを前後左右に排置して寄木の如くならしむるに由なし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
役としての春藤某の悲痛な運命の下から、彼の大きな箇性が、彼の大きな頭臚のごとく、愉快ににゅうにゅう首を持ちあげて来るのが面白かった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
しかし史朗はその時、清川に頭臚を殴られ、泣き面かきながら逐い攘われて来た。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
」 庸三が訊くと、史朗は痛そうに頭臚をかかえて、「奴さん何か興奮しているんでしょう。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
殊に外生活だけを臚列するに甘んじないで、幾分か内生活に立ち入つて書くことになると、過去の記憶は比較的大きい影響を其人々の上に加へなくてはならない。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫