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打ち下す

うちくだす
動詞
1
標準
文例 · 用例
黒い稻株が打ち下す鍬の先に掘り起され、白つぽく乾いてゐるやうな土の表面と、眞黒な濕りを持つた下の方とが、ムクムクと反轉して行くのを見ると、彼は新鮮な喜びを感じた。
島木健作 續生活の探求 青空文庫
のつそりとして悠長な卯平は壯時に熟して居た仕事の呼吸で大きな手が肩から打ち下す時、まだ相當に捗どるのであつた。
長塚節 青空文庫
打ち下す音とともに、梯状琴の絃の音が、狂った鳥のような凄惨な響を交える。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
叔父は私の姿を見ると打ち下す鍬を止めた。
――獄中手記―― 何が私をこうさせたか 青空文庫
馬庭念流が打ち下す一手に一生の訓錬をかけているのは少しもフシギではない。
馬庭念流訪問記 安吾武者修業 青空文庫
この巨石の凹みの一点に向って相対し、一分、二分、また五分、また十分、ついには脂汗がしたたっても打ち下すことのできない時がある。
坂口安吾 女剣士 青空文庫
ほとんど考えることをせず、まるで、機械のように、交互に石を打ち下す
火野葦平 花と龍 青空文庫
町田氏は、胴体から首を切り離すには、そう大した力で打ち下す必要はないといった。
日本その日その日 日本その日その日 青空文庫
打ち下す(うちくだす) — 幻辞.com