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槧本

槧本
名詞
1
標準
文例 · 用例
それゆえわたくしは漢籍においても宋槧本とか元槧本とかいうものを顧みない。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
当時躋寿館で校刻に従事していたのは、『備急千金要方』三十巻三十二冊の宋槧本であった。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
わたくしは山陽が又何かの宋槧本を写させられはしなかつたかと猜する。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
病める蘭軒を慰むるものは、此|古搨本古槧本であつただらう。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
その元槧本は則ち蘭軒の跋する所のものである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
その百三十二 蘭軒が此年文政六年に跋した千金方の元槧本は、後年世に出でた宋槧本には劣つてゐても、蘭軒の時にあつては、三十巻の全本中最善本として推すべきものであつた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
それゆゑ金沢文庫の零本第一巻の貴いことは論なく、次に三十巻全備の書としては、北宋槧本の未だ世に出でざる間は、元槧本を以て第一に推さなくてはならなかつたのである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
只蘭軒の時には猶明の正徳中の刻本があつて、これは元槧本の旧に依つたものであつたが、それだに容易には獲られなかつた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫