藁しべ
わらしべ
名詞頻度ランク #15296 · 青空 21 例
標準
central stalk of a dried rice plant
文例 · 用例
二人は社に向ってゆく、空は未だ全く暗くなってはしまわぬ、右手の農家の前では筒袖をきて手拭を冠った男が藁しべなどを掃いている、左手の何か大きい四角の石で女らしいのが頻りに藁を打って居る、夜なべに縄をなうか、草履でもつくるのであろう。
— 伊藤左千夫 『八幡の森』 青空文庫
二人は社に向つてゆく、空は未だ全く暗くなつてはしまはぬ、右手の農家の前では筒袖をきて手拭を冠つた男が藁しべなどを掃いてゐる、左手の何か大きい四角の石で女らしいのが頻りに藁を打つて居る、夜なべに繩をなうか、草履でもつくるのであらふ。
— 伊藤左千夫 『八幡の森』 青空文庫
けれども川の流れに浮んだ一本の藁しべのように、ただ押し流され、吹きよせられ、偶然つづきのうちに生涯を終ってしまいたいと思っている人が、ただの一人だってあるだろうか。
— 宮本百合子 『まえがき(『真実に生きた女性たち』)』 青空文庫
その蜘蛛は藁しべに引かかったテントウ虫のように、胴ばかり赤と黒との縞模様だ。
— 宮本百合子 『この夏』 青空文庫
尨大な数の不幸な人々と、顔色のわるい、骨格のよわいその子供たちとが、自分たちの運命をきりひらくために勇奮心をふるい起そうともしないで、波止場の波に浮ぶ藁しべのようにくさりつつ生きている光景は、どんな眠たい精神の目も、さまさせずにおかないものだった。
— 宮本百合子 『あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)』 青空文庫
疲れきつてふさいでゐる女が藁しべ程も思つてゐない男の機嫌をとらうとしてゐるのを見るたびにね、――どんな金高にも易へられない程の嫌やな思ひをさせてさんざつぱら女を苦しめておきながら見事面白がられてる了簡でゐる生粋の間抜共を見るたびにね。
— 伊藤野枝 『ウォーレン夫人とその娘』 青空文庫
胸に燃ゆる憤怨の情を抱きながら、藁しべにでもすがりつきたい頼りない弱い心で、私たちはそれから、二人の在所を探して歩いた。
— 金子ふみ子 『父』 青空文庫
長男が私の耳へ小さな藁しべをあてがっていたのである。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
作例 · 標準
子供の頃、藁しべを使って簡単な遊び道具を作ったものだ。
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田んぼには、収穫後の藁しべがまだ残っていた。
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藁しべ一本から長者になる、という昔話がある。
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