引き違い
ひきちがい
名詞
標準
文例 · 用例
どうぞしばらくお待ちくだすって」 手代は奥へ飛んで行ったが引き違いに出て来たのは柏屋の主人の弥右衛門という老人であった。
— 国枝史郎 『日置流系図』 青空文庫
それと引き違いに姿を現わしたのは、他ならぬ小間使いのお菊であった。
— 国枝史郎 『十二神貝十郎手柄話』 青空文庫
京一郎が出たのと引き違いのように、お蝶の家へはいって来たのは二十八、九歳の威厳のある武士で、貴人のように高尚であった。
— 国枝史郎 『十二神貝十郎手柄話』 青空文庫
引き違いに現れたのは一人の令嬢、「※たけた」という形容詞が、そっくり当て篏まるような美人であった。
— 国枝史郎 『染吉の朱盆』 青空文庫
叮嚀にここへお通し申せ」 近習と引き違いにはいって来たのは、両国橋にいた老人であった。
— 国枝史郎 『銅銭会事変』 青空文庫
引き違いに居間へ現われたのは、例の小間使いのお花であって、先ず静かに雨戸をとじ、それからしとやかに障子をしめた。
— 国枝史郎 『大捕物仙人壺』 青空文庫
かまうものか通しっちめえ」 女房が引っ込むと引き違いに一人の武士が入って来た。
— 国枝史郎 『戯作者』 青空文庫
引き違いにセカセカ入って来たのは、革|商人のヤコブであった。
— 国枝史郎 『銀三十枚』 青空文庫