粒揃い
つぶぞろい
名詞
標準
文例 · 用例
進行して来る団体の幟が中核をなす赤旗ばかりになって来ると、眼の光りも異様な殺気を帯び、腕組む粒揃いの体の間から勝ち誇った巌乗な睥睨が滲み出て来た。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
東宝で「忠臣蔵」を御覧になり、今夜歌舞伎を御覧になり、随分お話の種は粒揃いです。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
今度は、負けんぞ」「まあ、原田君、そんなに、いいなさんな」井上安五郎が笑って、「こっちの候補者だって、そんなに粒揃いというわけにゃいかん。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
そのころ浅草の奥山付近は変り者の粒揃い、いろいろ奇行を残したものだが、中にも後れ馳せながら振るった看板、田甫の狸汁と公園の珍物茶屋。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫