無用の用
むようのよう
表現名詞
標準
usefulness for the (seemingly) useless
文例 · 用例
世の中に無用の用ということがあります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
無用の用、とでも言うのでしょうか、馬鹿にならんものですよ。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
文章無用の用は其れ斯に在らん乎。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
この短文の論旨は、あの人がかねて言っているような「同胞の政治運動にお手伝いするため」の文芸、とは多少ちがった方向を指差しているようにも思われるが、しかし、「無用の用」という言葉になかなかの含蓄が感ぜられる。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
其言の当否は兎に角、斯様いう場合斯様いう人の斯様いう言葉は少くも味方の勇気を振興する功はあるもので、たとえ無用にせよ所謂無用の用である。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
この世界に於て、生としてあるものは、何万年か樹齢が判らないほど生き延びて大きさは天日も隠すほど聳え立ちながら、無用の用としてのみの価値を持つあの散木という樹で象徴さしてある無刺激、無苦楽の生です。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
民俗(3) さて無用の用という事ありて媚薬にも種々あり。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
「無用の用」こそ「真の用」ではありませんか。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
作例 · 標準
一見無駄に見える遊びの時間こそが、創造性を育む「無用の用」として重要だ。
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役に立たないと思われていた古い知識が、新しいプロジェクトで「無用の用」を成した。
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荘子の説く「無用の用」は、現代の効率至上主義に対する鋭い警鐘である。
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