不可侵
ふかしん
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #30423 · 青空 57 例
標準
inviolability
文例 · 用例
そしてもう一つ注意さるべきことは、この詩の構圖が「物質の不可侵性」を無視することによつて成り立つてゐるといふことである。
— 梶井基次郎 『詩集『戰爭』』 青空文庫
物質の不可侵性を無視して風景のなかに滲透してゆく、若しくは同一の空間に二個の系統の風景の共存する。
— 梶井基次郎 『闇への書』 青空文庫
それは、従来の文学論に於て、此の個人性が、分析することのできない不可侵なものとして文学作品を決定する唯一絶対の条件であると見做されてゐたのに対する反動だからである。
— 平林初之輔 『文学方法論』 青空文庫
次に彼は生命現象こそ最後にのこされた神秘の不可侵の領域であると考へた。
— 平林初之輔 『文学方法論』 青空文庫
それは、天皇制支配が日本の資本家、地主独裁の野蛮な形態であるという現実を覆い、伝統的な神秘化によって、さも天皇は本来、一種不可侵の道徳的優越性、絶対的尊厳を賦与されて綿々とつづくところの「神人」による支配であるかの如き迷信を、被搾取大衆に与える。
— ――ソヴェト同盟の国家体制と日本の国家体制―― 『労働者農民の国家とブルジョア地主の国家』 青空文庫
五月末に独伊軍事同盟が結ばれ、三ヵ月のちの八月には独ソ不可侵条約を締結した。
— 宮本百合子 『私の信条』 青空文庫
そして独ソ間の不可侵条約をあざ嗤って、ナチスの大軍がウクライナへとなだれこんだころ、わたしは、しばしばかつてよんだフランス女学生の言葉を思いおこした。
— 宮本百合子 『私の信条』 青空文庫
吾々はこの何物かをば最も広い意味に於ける――単に物理的ばかりではなく心理的に見えること触れることなどをも含めた――不可侵透性(Undurchdringlichkeit)と呼んでよいであろう。
— ――之は一つの習作である―― 『範疇としての空間に就いて』 青空文庫
作例 · 標準
「この神域は古来より不可侵の地として守られてきたのだ」
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個人のプライバシーは、他者によって脅かされることのない不可侵の権利だ。
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国家の主権は不可侵であり、いかなる干渉も許されない。
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