滅
滅
名詞
標準
文例 · 用例
こんなに景色のよいことは滅多にありません。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
しかるに、右の「こ」にあたる仮名においては、そういう区別があることを暗示するようなものが何もないのであって、ただ、盲滅法に一つ一つ実例について調べて行くより仕方がない。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
そうしてこの二元的可能性は媚態の原本的存在規定であって、異性が完全なる合同を遂げて緊張性を失う場合には媚態はおのずから消滅する。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
媚態は異性の征服を仮想的目的とし、目的の実現とともに消滅の運命をもったものである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
永井荷風が『歓楽』のうちで「得ようとして、得た後の女ほど情無いものはない」といっているのは、異性の双方において活躍していた媚態の自己消滅によって齎らされた「倦怠、絶望、嫌悪」の情を意味しているに相違ない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
異性間の通路として設けられている特殊な社会の存在は、恋の実現に関して幻滅の悩みを経験させる機会を与えやすい。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
また社会民衆は賢明であるから不用な外来語は時の経過と共に廃滅する。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
これほど自然なことは滅多にあるまい。
— 九鬼周造 『祇園の枝垂桜』 青空文庫