テレビン油
テレビンゆ異読 テレピンゆ
名詞多音語
標準
turpentine oil
文例 · 用例
それで周三は、毎日畫架に向ツて歎息ばかりしてゐながら、定期の時間だけ丁と畫室に入ツて、バレツトにテレビン油に繪具を捏返してゐた。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
俺は何うだ、繪具とテレビン油とに氣を腐らして、年中齷齪してゐる………それも立派な作品でも出來ればだが、ま、覺束ない。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
* 私の詩が色彩の強い印象派の油絵ならば私の歌はその裏面にかすかに動いてゐるテレビン油のしめりであらねばならぬ。
— 北原白秋 『桐の花とカステラ』 青空文庫
ために白蟻大いに繁昌し、ついに紀三井寺から和歌山城の天主閣まで食い込み、役人らなすところを知らず天手古舞を演じ、硫黄で燻べんとか、テレビン油を撒かんとか、愚案の競争の末、ついにこのたび徳川侯へ払い下げとなったが、死骸を貰うた同前で行く先も知れておる。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
テレビン油のような香いがぷんぷんするのでそれがきょうの新聞である事がすぐ察せられた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
けれど之は弟子達のそれであらう、床も天井も低い、テレビン油で汚れた黒い切の沢山落ちて居るこの狭い室が世界の帝王さへも神の様に思つて居るロダン先生の製作室だとは入つて暫くの間自分には思はれなかつた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
けれど之は弟子達のそれであらう、床も天井も低い、テレビン油で汚れた黒い切の澤山落ちて居るこの狹い室が世界の帝王さへも神の樣に思つて居るロダン先生の製作室だとは入つて暫くの間自分には思はれなかつた。
— 與謝野晶子 『巴里の旅窓より』 青空文庫
テレビン油の場合には、その混合物に紙の小片を浸し、穏やかな熱で乾かすと、テルペン油はその臭いで正体を表す。
— A TREATISE ON ADULTERATIONS OF FOOD, AND CULINARY POISONS 『食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)』 青空文庫
作例 · 標準
油絵を描くとき、絵具を薄めたり筆を洗ったりするためにテレビン油を愛用している。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
部屋中にテレビン油の独特な香りが漂うと、「あ、画家のアトリエだ」と実感する。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
テレビン油は松の樹脂から抽出された精油で、工業用としても幅広く使われている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ウィキペディア
テレビン油 は、マツ科の樹木のチップ、あるいはそれらの樹木から得られた松脂を水蒸気蒸留することによって得られる精油のこと。松精油、テレピン油ともいう。
出典: テレビン油 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0