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応性

おうせい
名詞
1
標準
文例 · 用例
そうして、そういう接触に人間が馴れ得るためにはそういう接触の時間的変化があまりに急激過ぎるか、ないしは人間の頭の適応性があまりに遅鈍であり過ぎるか、とにかくそのために接触界面の現象として色々な異常現象が頻出するかと思われるふしも少なくないようである。
寺田寅彦 猫の穴掘り 青空文庫
全ゆる新流行に対して、その深い原理性を丹念に研究しなくとも直截に感覚からして其の適応性優秀性を意識|出来る敏感さを目立って発達させて来た。
岡本かの子 異性に対する感覚を洗練せよ 青空文庫
画業に於て人気者の逸作と、度々銀座を歩いて居るとき、逸作が知らない人達に挨拶をされても鷹揚に黙々と頭を一つ下げて通過するのを見習って、彼女もいつまで、自分のそんな野暮なまじめを繰り返しても居なかったが、今朝の逸作が竹越氏に対する適応性を見て、久しぶりで以前の愚直な自分を思い出した。
岡本かの子 かの女の朝 青空文庫
とにかく、そういうわけで専門家の方でさえ、時に応じ、所に応じ、事情に応じて善処することになっていますから、私たちいわゆる在家のものはなおさら生活様式は時代の適応性を考えなければなりません。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
もし良心が時代時代において、道徳維持の適応性を持って来たとしたなら、その良心をしてそうあらしめたものは、その底にある「菩提心」です。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
自分の神経は、自分に特有なる細緻な思索力と、鋭敏な感応性に対して払ふ租税である。
夏目漱石 それから 青空文庫
自分の神経は、自分に特有なる細緻な思索力と、鋭敏な感応性に対して払う租税である。
夏目漱石 それから 青空文庫
山崎老人は負け嫌ひな、気性の激しい上に、時勢に対する適応性と才能とを欠いでゐたために、毎日毎日いらだたしさから、自分で自分の生活を腐蝕してゆくよりほかには仕方がなかつた人でした。
薄田泣菫 山雀 青空文庫