在俗
ざいぞく
名詞名詞-の形容詞
標準
living as a layperson
文例 · 用例
大乗仏教の趣意が、すでに現実上にあるのでありますから、法華経が理を説くかたわら、維摩、勝鬘の二経が在俗の士女によって説かしめられてあるのは大いに意味があるのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
在俗の間すら礼仏誦経に身心を打込んだのであるから、寂心となってからは、愈々精神を抖※して、問法|作善に油断も無かった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
勿論入道してから三河へ行ったのか、猶在俗の時行ったのかは、其文に年月の記が無いから不詳であるが、近江掾になったことは有ったけれど、大江匡房の慶保胤伝にも、緋袍之後、不改其官と有り、京官であったから、三河へ下ったのは、僧になってからの事だったろうと思われる。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
文に、余は是れ羈旅の卒、牛馬の走、初尋寺次逢僧、庭前徘徊、灯下談話、とあるので、羈旅牛馬の二句は在俗の時のことのようにも想われるが、庭前灯下の二句は何様も行脚修業中のこととも想われる。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
了休がまだ在俗の時、何処からか教えられてまいったことであろうが、二ツの泥づくりの牛が必死に闘いながら海へ入って了う、それが此世の様だと申居った。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
老僧の作務衣は、その男が在俗の時に着た黒紋付の羽織らしかった。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
在俗の折の妄執として、話しておこう。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
「討つ討たるるは在俗の折のことじゃ。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
作例 · 標準
彼は出家せず、在俗の身で仏道を究めることを選んだ。
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多くの僧侶が世俗から離れる一方、在俗のまま信仰を深める者もいる。
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在俗の信者たちは、日常生活の中で教えを実践しようと努めている。
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