湯汲み
ゆくみ
名詞
標準
drawing hot water
文例 · 用例
湯の山というのは城下から北へ二里ばかり、峠を一つ越した山峡の湯治場で妓楼もあるし「湯汲み」と称する女たちがいて、近国からも客の集まる繁昌な場所であった。
— 山本周五郎 『初夜』 青空文庫
・吸はねばならない血を吸うて殺された蚊で・とまればたたかれる蠅のとびまはり・炎天の雲はない昼月・草すゞし人のゆくみちをゆく・炎天の機械と人と休んでゐる・木かげたゝへた水もほのかに緋鯉のいろ・茄子胡瓜胡瓜茄子ばかり食べる涼しさ 七月十三日朝月はよいな、蛙のうたもよいな、キヤベツはうまいな。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
わがゆくみちに はなさきかおりのどかなれとは ねがいまつらじ――さんびか第三百十三
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
寂しくも唯ひとり、唯ひとり、きのままに、棺のうち、唯ひとり、唯ひとり、のこしきて、朝まだき、はなやかに、はなやかに、うちつれて、歌ふやう「時くれば、時くれば、ゆくみちぞ、このをとめ、みまかりぬ、みまかりぬ、戀やみに。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
苗床のなかにめぐむ憂ひの芽望みの芽、わたしのゆくみちには常にかなしい雨がふる。
— 大手拓次 『藍色の蟇』 青空文庫
一、ああ日ぐるまや(ブレエキ)ああひぐるまや、日のあゆみひねもすかぞへ倦みつかれ、旅ゆくみちのはてといふうまし黄金の國を趁ふ。
— 蒲原有明 『獨絃哀歌』 青空文庫
埃のうち美しき織りもののやうに子らは午後過ぎをかへりゆくみな桃の木を仰ぎたれど手折らんとするものもなきみな修身の心のをさめ。
— 忘春詩集 『忘春詩集』 青空文庫
雲わく山を見放けつゝ ゆくみよしのゝ山深く来て 晴るゝなり。
— 折口春洋 『鵠が音』 青空文庫
作例 · 標準
温泉宿では、客のために湯汲みをする係の人がいる。
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災害時には、共同の湯汲み場が設けられることがある。
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冷え切った体で帰宅し、まずは湯汲みをして温かいお風呂に入った。
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標準
employee who pours clean hot water used for rinsing in a bathhouse
作例 · 標準
昔ながらの銭湯では、湯汲みさんが客の背中を流してくれた。
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湯汲みという仕事は、客とのコミュニケーションも大切だ。
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彼は若い頃、温泉旅館で湯汲みとして働いていたそうだ。
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標準
ladle (esp. used in bathhouses)
作例 · 標準
浴室に備え付けられた湯汲みで、体を清める。
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温泉の湯汲みは、木製で趣があるものが多い。
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熱すぎるお湯を、湯汲みで少しずつかき混ぜて温度を調節した。
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