憧々
憧々
名詞
標準
文例 · 用例
起きて居るのは、例の沙漠先生と、憧々たる俺ばかりさ。
— 尾崎放哉 『俺の記』 青空文庫
しかして今や露国の密使は憧々としてその都城たるカブールに往来せり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
ゆくゆく、年を積んで、此の書斎が愈々古くなり、瓦が落ちて雨が漏り、残燈焔なくして影憧々たる一夜、旧友の遠きに謫せらる淋しさを想うて、死に垂たる病中驚いて坐起せば暗風雨を吹いて寒窗に入る などといふ、多恨な老衰境が沁々味はへるかと思ふと、今から、なかなかに楽しみである。
— 辰野隆 『書狼書豚』 青空文庫