財布の紐
さいふのひも
表現名詞
標準
purse strings
文例 · 用例
附近一帯の水涸れで、工面のいい家は、どん/\井戸を掘り下げたり、水道を引いたりして、文字通り「涼しい顔」をしてゐられるのであるが、この埃の溜つた井戸の使用者は借家人であり、その家主は、前代は財布の紐で首でも吊つたんではないか、と疑はざるを得ない吝ん坊なのである。
— 葉山嘉樹 『井戸の底に埃の溜つた話』 青空文庫
天下晴れて、財布の紐を外すやら、胴巻を解くやらして、賭博をはじめますと、お船頭が黙ってはおりませぬ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
彼女は近頃財布の紐を締めていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
父親が佛壇に御明を點ずる間に、母親は、財布の紐を結へながら、駈けて出て之を懷中に入れさせる、女中がシヨオルをきせかける、隣の女房が、急いで腕車を仕立に行く、とかうする内、お供に立つべき與曾平といふ親仁、身支度をするといふ始末。
— 泉鏡花 『雪の翼』 青空文庫
久兵衛の首には、女の身の代金を入れた財布の紐があった。
— 田中貢太郎 『雁』 青空文庫
」「まるで、馬の手綱のような……」とお美代は、弥平爺の財布の紐の太いのを笑った。
— 佐左木俊郎 『蜜柑』 青空文庫
河獺の首には財布の紐が堅くまき付いていた。
— 広重と河獺 『半七捕物帳』 青空文庫
そのはずみに財布の紐が彼の爪に引っかかって、財布は十右衛門の首からぬけ出して更に彼の首に巻きついた。
— 広重と河獺 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
最近は、財布の紐が固くなりがちだ。
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景気が良いときは、みんな財布の紐が緩むものだ。
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彼女は財布の紐をしっかり締めているので、貯金が多い。
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