黒玉
こくぎょく
名詞
標準
jet (gemstone)
文例 · 用例
この方面の研究者にとっては一つ一つの地震は単に一つ一つの算盤玉のようなものである、たとえ場合によっては地震の強度を分類する事はあっても、結局は赤玉と黒玉とを区別するようなものである。
— 寺田寅彦 『地震雑感』 青空文庫
」と、けいけいとした、黒玉のしょっちゅう動いている眼で、附近を見やりながら、「土嚢塁もあるし、鉄条網は、そこら中いっぱいじゃないか。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
それで順番に各自が宛がわれた章を講ずる、間違って居ると他のものが突込む、論争をする、先生が判断する、間違って居た方は黒玉を帳面に記されるという訳なのです。
— 幸田露伴 『学生時代』 青空文庫
即ち輪講をして窘められて、帳面に黒玉ばかりつけられて、矢鱈に閉口させられてばかり居たぎりで、終に他人を閉口させるところまでには至らずに退塾って仕舞いましたのです。
— 幸田露伴 『学生時代』 青空文庫
上着は黒で、黒のビーズがいくつも縫いつけられていて、小粒の黒玉の飾りが裾のふさ縁に。
— A CASE OF IDENTITY 『同一事件』 青空文庫
何だか普通の人とは黒玉の置き所が少々違つて居るやうだ。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
それで花を一束と、それから能く子供の時に老父が買って來て呉れました黒玉――アノ、黒砂糖を堅くした樣な小さい玉ですネ、あれを買つて來て、寫眞などもありませんから、この手紙を机の上に飾つて、そして其花と黒玉を手向けたんです。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
本を賣つた三十錢の内、國へ手紙を出さうと思つて、紙と状袋と切手を一枚買ひましたし、花は五錢でドッサリ、黒玉も、たゞもう父に死なれた口惜まぎれに、今思へば無考な話ですけれども、十五錢程買つたのですもの。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
作例 · 標準
その黒玉のネックレスは、喪服に合わせる装飾品として古くから愛用されている。
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黒玉は樹木が石炭化した宝石で、しっとりとした深い黒色には独特の気品がある。
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「このアンティークのブローチ、もしかして黒玉でできているのかしら?」
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ウィキペディア
黒玉(こくぎょく)、その英語名であるジェット(jet)は褐炭の一種であり、含有する樹脂成分により独特の柔らかい光沢を持ち宝石(半貴石)として扱われる。樹木が水中で長い年月を経て化石化した準鉱物である。英名はフランス語の「jaiet」(現代フランス語「jais」)が由来。
出典: 黒玉 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0