頭字
かしらじ
名詞
標準
first letter
文例 · 用例
「さあ、何か存じません、待合さんかも、それは分りませんが、てんで私の方で伺う気はござりませなんで、頭字も覚えませぬよ、はい。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
わたくしは逸作の腕に支えられながら、弟の医者にちょっと脈を検められ、「生きの身の」と、歌の頭字の五文字を胸に思い泛べただけで急いで帰宅の俥に乗り込んだだけを記して、早くこの苦渋で憂鬱な場面の記述を切上げよう。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
緑いろの革で四角に出来てゐて、縁と蝶番の処とは勿論、四隅に附いてゐる鱗形の装飾も、表の真中に附いてゐる名の頭字の A の字も、皆銀である。
— 森鴎外 『金貨』 青空文庫
柔肌に食い入るばかり、金|金具で留めた天鵝絨の腕守、内証で神月の頭字一字、神というのが彫ってある。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
何故というのに、秋貞というのはその店に折々見える、紺の前掛をした、痩せこけた爺さんの屋号と名前の頭字とに過ぎないのである。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
自分の姓名の頭字を組合せて入れてくれたものだと思えば、それでいいのであるが、それでは何となく物足りなかった。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
そのSを倭文子の頭字にしたかった。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
倭文子が、自分に対する贈物に、彼女の名の頭字と、自分の姓の頭字とを、組合せたものと考えたかった。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
作例 · 標準
各行の頭字を繋げて読むと、一つの短いメッセージになるという言葉遊びだ。
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名簿は全員の名字の頭字をもとに、あいうえお順で整理されている。
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検索システムで単語の頭字を入力すると、候補のリストが一覧で表示される。
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古いヨーロッパの写本は、各章の頭字が金箔や絵の具で美しく装飾されていることが多い。
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