平語
へいご
名詞
標準
everyday language
文例 · 用例
匂があり色ある言葉、節約し廻転さし弛緩さし圧重し昂騰せしむるリズム、それらは座談の平語とは異ふ。
— 愛の詩集のはじめに 『愛の詩集』 青空文庫
しかし芭蕉の個人力は、貴族歌人嘲笑のもとにあつたこの俗談平語の俳諧を、悲壯なる氣魄と全身全靈をかけての苦鬪によつて、遂に最高至上の藝術とし、哲學としたのである。
— 江戸川乱歩 『一人の芭蕉の問題』 青空文庫
「あるや」は児童の平語でないだけに、自然には生まれなかったもののように思われる。
— 柳田国男 『こども風土記』 青空文庫
だが一般の概念だと、その史嶺は源語や平語の時代よりもなにかはるか遠くにかすんで見えるのであるらしい。
— 吉川英治 『随筆 私本太平記』 青空文庫
「盛衰記」「平語」など諸書一致しているが、このへんには複雑な敗因がべつにあることはいうまでもない。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫
義仲が、前関白基房の姫を取って、聟に押し成ったという、盛衰記や平語の記事には、否定説がつよい。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫
そんな詮索などはしないで、原話のままの方が、勇ましいことは勇ましいにちがいないが、この小説は、平語のように、琵琶へのせて語るものではないから、現代の読者には、なんとも古典のままではお目にかけられない。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫
トゥロットは、それをそつと、へいごしにおとなりのお庭の中へなげこまうとおもつて、手をうしろへふり上げました。
— 鈴木三重吉 『かたつむり』 青空文庫
作例 · 標準
宮中で使われる女房言葉や難解な漢語を避け、誰にでもわかる平語を用いて、新国王は国民に向けて就任の演説を行った。
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この古典文学の解説書は、専門用語を極力排除し、現代の高校生でもすらすら読めるような平語に翻訳されているのが特徴だ。
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お坊さんの説法は、仏教の深い教えを近所の井戸端会議のような平語に噛み砕いて話してくれるので、お年寄りたちに大人気だ。
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標準
The Tale of the Heike
作例 · 標準
琵琶法師が弾き語る平語の哀切な響きは、栄華を極めた一族が滅亡していく無常観を、聴く者の胸に深く刻み込んだ。
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大学の国文学の授業で、平語の諸本を比較し、語り物として口承される過程で物語がどのように変化していったかを研究している。
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能の演目の中には、平語のエピソードを題材にし、怨霊となった武将の苦悩を描いた修羅物と呼ばれるジャンルがある。
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