頂門の一針
ちょうもんのいっしん
表現名詞
標準
painful reproach
文例 · 用例
その反対に今の新人はその基本作因に自信がなく、ぐらついている、というお言葉は、まさに頂門の一針にて、的確なものと思いました。
— 太宰治 『自信の無さ』 青空文庫
その反對に今の新人はその基本作因に自信がなく、ぐらついてゐる、といふお言葉は、まさに頂門の一針にて、的確なものと思ひました。
— 太宰治 『自信の無さ』 青空文庫
」 このゲエテの結論は、私にとって、私のような気の多い作家にとって、まことに頂門の一針であろう。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
正直に申し上げると、あなたのお言葉の全部が、かならずしも私にとって頂門の一針というわけのものでも無かったし、また、あなたの大声|叱咤が私の全身を震撼させたというわけでも無かったのです。
— 太宰治 『風の便り』 青空文庫
この話は、けだし僧正が衆弟子の出家たる本分を忘れて、貨財の末に齷齪たるを憫んで、いささか頂門の一針を加えられたものであろう。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
小林氏が、日本の近代劇上演からは、「一種どぎつい読書法といふものしか学ばなかつた」と云つてゐるのは、新劇当事者――過去現在を通じて――に与へられた頂門の一針である。
— 岸田國士 『批評家・作家・劇場人』 青空文庫
率直に言へば、実に文句をならべる余地のない、手痛い批評であり、それだけにまた、誰でもが迂闊に聞き流すことをゆるされない、頂門の一針であります。
— 岸田國士 『S夫人への手紙[別稿]』 青空文庫
これはむろん頂門の一針、主人側の注意すべきことです。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
作例 · 標準
師匠は、弟子である私に、厳しくも愛のある頂門の一針を下さった。
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その言葉は、まさしく頂門の一針であり、私の甘えを打ち砕くものだった。
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部下の慢心を正すため、上司はあえて頂門の一針を放った。
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