風呂敷
ふろしき
名詞頻度ランク #16755 · 青空 2614 例
標準
furoshiki
文例 · 用例
その前日、新宿の百貨店へ行って結納のおきまりの品々一式を買い求め、帰りに本屋へ立寄って礼法全書を覗いて、結納の礼式、口上などを調べて、さて、当日は袴をはき、紋附羽織と白|足袋は風呂敷に包んで持って家を出た。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
」私はわけのわからぬ言葉を発して、携帯の風呂敷包を下駄箱の上に置き、素早くほどいて紋附羽織を取出し、着て来た黒い羽織と着換えたところまでは、まずまず大過なかったのであるが、それからが、いけなかった。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
思慮分別の深い結納のお使者は、ひどく酔いました、これは、ひどく酔いました、と言いながら、紋附羽織と白足袋をまた風呂敷に包んで持って、どうやら無事に、会津藩士の邸宅から脱れ出ることが出来たのである。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
紳士の影に潛んで顏も上げず、蹲踞つて、風呂敷の包物を膝にかかへた儘、胸悸して居るのが不圖目を見張つて、壯侠の顏を偸視る、途端、その亦鋭い視線と出合つて、俯向と急に顏色を變へた。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
」と、せんだつて私のところから借りて行つたシメノンの探偵小説を風呂敷から出して、「うまいですね。
— 太宰治 『當選の日』 青空文庫
何という寛濶な衣であろう、それをまた……おそらく、谷初まって以来であろう、燃えるような、紫の風呂敷に包ませて、出かける。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
腰に括ってある紫の風呂敷が、揺れると、強烈な色彩の波動が、流水の震動と一つになって、寂しい谷が、ぱっとなる。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
もう時刻だから、紫の風呂敷を開ける。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫