入夫
にゅうふ
名詞動詞-サ変
標準
marrying into the wife's family
文例 · 用例
卯平はお品が三つの時に、死んだお袋の處へ入夫になつたのである。
— 長塚節 『土』 青空文庫
然し自分は入夫といふ關係もあるしそれに生來の寡言なので姻戚の間の協議にも彼は「どうでもわしはようがすからえゝ鹽梅に極めておくんなせえ」とのみいふのであつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
下駄屋の入夫を嫌って千蔭に入門して習字の師匠となった馬琴である。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
これが縁となって、正直と才気と綿密を見込まれて一層親しくしたが、或時、国の親類筋に亭主に死なれて困ってる家があるが入夫となって面倒を見てもらえまいかと頼まれた。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
喜兵衛は納得して幸手へ行き、若後家の入夫となって先夫の子を守育て、傾き掛った身代を首尾よく盛返した。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
馬琴は二十七、八歳、通油町の地本問屋|蔦屋重三郎の帳面附けをしていた頃或人の世話で中坂の下駄屋で家主なる寡婦の入夫となった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
――細君が、私が家におっても、あなたが出ておしまいになれば、後が困るじゃありませんかと言うと、なにかまわないさ、お前はかってに入夫でもしたらよかろうと答えたんだって」「それから、どうなりました」と三四郎が聞いた。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
この財産と、未亡人を狙って女将セレスティンの肥満った心臓の空隙へ入夫して来たのがミニィル・ヴァン・デル・ヴェルド君である。
— 牧逸馬 『ロウモン街の自殺ホテル』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の実家は代々続く老舗旅館で、跡を継ぐため入夫を迎えることになった。
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彼は婿養子として入夫し、妻の家業を支える決意をした。
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入夫という制度は、昔はよく見られた結婚の形態の一つだ。
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