芭蕉扇
ばしょうせん
名詞
標準
palm-leaf fan
文例 · 用例
」 このねだりものの溌猴、魔界の艶夫人に、芭蕉扇を、貸さずば、奪わむ、とする擬勢を顕わす。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
」 俊寛様は悠々と、芭蕉扇を御使いなさりながら、島住居の御話をなさり始めました。
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
しかし御主人は不相変、澄ました御顔をなすったまま、芭蕉扇を使っていらっしゃいました。
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
――」 俊寛様は御腹立たしそうに、ばたばた芭蕉扇を御使いなさいました。
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
鼈甲の簪に辮髪を巻き、芭蕉扇を手にして徘徊するを見る。
— 芥川龍之介 『北京日記抄』 青空文庫
水分のない蒸気のためにあらゆる行李は乾燥して飽くことない午後の海水浴場附近にある休業日の潮湯は芭蕉扇の様に悲哀に分裂する円形音楽と休止符、オオ踊れよ、日曜日のビイナスよ、しはがれ声のまゝ歌へよ日曜日のビイナスよ。
— 李箱 『LE URINE』 青空文庫
孫悟空に凝って、金箍棒や羅刹女の芭蕉扇をありありと目に見た子供は、やがて原子の姿をも現身の形に見ることが出来るであろう。
— 中谷宇吉郎 『簪を挿した蛇』 青空文庫
八百|里の間ことごとく火焔につつまれ、それを越えようとすれば黒鉄の身体でもとけてしまうという火焔山では、孫悟空は羅刹女の芭蕉扇にあおられてひどい目にあった。
— 中谷宇吉郎 『『西遊記』の夢』 青空文庫
作例 · 標準
若い馬手が、調教が終わった馬をゆっくりと馬場から連れ出した。
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ウィキペディア曖昧さ回避
芭蕉扇(ばしょうせん) バショウ(芭蕉)の葉で作る団扇。 ビロウ(蒲葵)の葉で作る団扇、葵扇。形状が芭蕉の葉に似るとして芭蕉扇とも呼ばれる。→ 葵扇 『西遊記』に登場する鉄扇公主が持っている、巨大な団扇のような形状をした魔力をもつ扇。
出典: 芭蕉扇 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0