盛り場
さかりば
名詞
標準
busy place
文例 · 用例
都会に宵暗がせまって、満艦飾をした女がタクシーを盛り場にとめると、貴婦人気どりで歩道を行ったり来たりした。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
新京極に折れると、たてた戸の間から金盥を持って風呂へ出かけてゆく女の下駄が鳴り、ローラースケートを持ち出す小店員、うどんの出前を運ぶ男、往来の真中で棒押しをしている若者などが、異様な盛り場の夜更けを見せている。
— 梶井基次郎 『ある心の風景』 青空文庫
然し当人は東京の盛り場を大抵其の縄張り地内として、その勢力の大したものなるは、其の葬の日に歌舞伎座を使用したに照してもわかる。
— 幸田露伴 『侠客の種類』 青空文庫
宅に近い盛り場にあるある店の看板は、人がよく「ボンラクサ」と読んでなんのことだろうと思うそうである。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
レコードは浅草の盛り場の光景を描いた「音画」らしい、コルネット、クラリネットのジンタ音楽に交じって花屋敷を案内する声が陽気にきこえていた。
— 寺田寅彦 『時事雑感』 青空文庫
盛り場である人がなんの気なしにとった写真に掏摸が椋鳥のふところへ手を入れたのがちゃんと写っていたという話を聞いたこともある。
— 寺田寅彦 『カメラをさげて』 青空文庫
あのきりやうでじやらじやらされては却つて辟易するかも知れぬが、盛り場に育つてここに年中呼吸して居る女とはどうしても思はれない。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
……更めて言ふまでもないが、車賃なしの兵兒帶でも、辻、巷の盛り場は申すまでもない事、待俥の、旦那御都合で、を切拔けるのが、てくの身に取り大苦勞で。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
作例 · 標準
週末の盛り場は、多くの人で賑わっていた。
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この街の盛り場は、夜になると特に活気がある。
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彼は、盛り場での仕事に慣れている。
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