夏雲
なつぐも異読 かうん
名詞
標準
summer cloud
文例 · 用例
さびしい來歴むくむくと肥えふとつて白くくびれてゐるふしぎな球形の幻像よそれは耳もない 顏もない つるつるとして空にのぼる野蔦のやうだ夏雲よ なんたるとりとめのない寂しさだらうどこにこれといふ信仰もなく たよりに思ふ戀人もありはしない。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
それは耳もない 顏もない つるつるとして空にのぼる野蔦のやうだ夏雲よ なんたるとりとめのない寂しさだらう!
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
時に雨もよいの夏雲の閉した空は、星あるよりも行方|遥かに、たまさか漏るる灯の影は、山路なる、孤家のそれと疑わるる。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
其處の山窪の上の空には夏雲雀が無數に啼いてゐた。
— 若葉の頃と旅 『樹木とその葉』 青空文庫
一、 見ぐるしき馬にのりけり雲の峰 斗入 雲の峰は夏季にして夏雲多奇峰の意なり。
— 正岡子規 『俳諧大要』 青空文庫
隅から隅まで小波も立てずに流れる魂の上に、種々の思いが夏雲のように湧いて来る。
— 宮本百合子 『追慕』 青空文庫
すると、にわかに箱の中から、白く冷たい幽霊のような霞が音もなく夏雲のように立ちのぼり、どっと現れた。
— THE DREAM OF A SUMMER DAY 『夏の日の夢』 青空文庫
宗教の或ものは、時として、夏雲の秀出でた樣に、その尖頭を神秘の紫電に焦すことはあるが、忽ち枯燥の形式に縮まつてしまう。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
作例 · 標準
夏雲がゆっくりと空を流れていく様子を眺めていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
入道雲のような夏雲が、空高く積まれていく。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
夏雲の間から差し込む光が、地面にまだら模様を作っていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite