気負い
きおい
名詞頻度ランク #39969 · 青空 55 例
標準
eagerness
文例 · 用例
蓑吉は一人使いの手柄を早く姉に誇ろうと気負い込み、一心に顔を緊張させ、眼は寮の方ばかり見詰めるだろう。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
まるまる太って無邪気に気負い、おのれ意慾すれば万事かならず成ると、のんのん燃えて天駈けた素晴らしい時刻も在ったのだ。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫
気負い立つ紀昌を迎えたのは、羊のような柔和な目をした、しかし酷くよぼよぼの爺さんである。
— 中島敦 『名人伝』 青空文庫
始めその婦人達は先客としての日本の男女を紹介されてちょっと気負いを挫かれた形だったが、直き又揃えたような美貌を正面に立ててガルスワーシーに逢えた光栄を得意の英語の大げさな口調でしゃべり始めた。
— 岡本かの子 『ガルスワーシーの家』 青空文庫
文学が其の効用を発揮するとすれば、それは、斯ういう時世に兎もすれば見のがされ勝ちな我々の精神の外剛内柔性――或いは、気負い立った外面の下に隠された思考忌避性といったようなものへの、一種の防腐剤としてであろうかと思われるが、之もまだハッキリ言い切る勇気はない。
— 中島敦 『章魚木の下で』 青空文庫
気負いに気負った葉子の肉体はしかしさして寒いとは思わなかった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
美人現るると見ると、色めき立ちつつ、一斉に気負い出したので、早くもそれと推定がついたもののごとく、微笑をみせたのは退屈男です。
— 後の旗本退屈男 『旗本退屈男 第三話』 青空文庫
身共も少し学問がありすぎて、御意に召さぬかな」 召すにも召さないにも、こうやんわりと不気味に、しかも一向恐れ気もなく釣竿を肩にしたまま、大手|搦め手両道から説き立てられては、いかに気負いの藩士でもぐッと二の句に詰ったのは当り前です。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
作例 · 標準
「あー、緊張する……」。彼の硬い表情からは、初舞台への隠しきれない気負いが感じられた。
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あまりの気負いが空回りしてしまい、普段なら絶対にしないような単純なミスを犯した。
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「もっと気負いなく、リラックスして話せばいいんだよ」と、控室で友人が背中を叩いてくれた。
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優勝候補としての気負いが、彼の本来のしなやかなプレーを奪っていた。
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