特別席
とくべつせき
名詞
標準
special seat
文例 · 用例
特別席をとって置きますから、面白いんですよ。
— 宮沢賢治 『雪渡り』 青空文庫
映写の始まる前に観客席を見回していたら、中央に某外国人の一団が繩張りした特別席に陣取っていた。
— 寺田寅彦 『試験管』 青空文庫
御仮屋は新しい平張で、正面に紫の幕、緑の机掛、うしろは白い幕を引廻し、特別席につづいて北向に厩、南が馬場でした。
— 島崎藤村 『藁草履』 青空文庫
源も馬を競馬場の溜へ繋いで置いて、御仮屋の北側へ廻って拝見すると、郡長、郡書記なども「フロック・コォト」の折目正しく、特別席へ来て腰を掛ける。
— 島崎藤村 『藁草履』 青空文庫
背後から押される苦痛に、源は人を分けて特別席の幕外へ出ました。
— 島崎藤村 『藁草履』 青空文庫
人々は倦んで了って、特別席にかしこまる官吏の影も見えません。
— 島崎藤村 『藁草履』 青空文庫
歯科医専の学生である、その甥の友人は、その部屋の特別席にあたるテーブルでいつも石膏いぢりをやる。
— 原民喜 『火の踵』 青空文庫
マニュファクチュアー的な昔の新聞でも、藤村や、漱石や、鴎外の特別席だけでは、事足りなかつた。
— 青野季吉 『百万人のそして唯一人の文学』 青空文庫
ウィキペディア
特別席(とくべつせき)とは、座席の内、特に主宰者・主催者が定めた基準を以て作られる座席を指す。一般には通常の座席に比べ、「使用する椅子が豪華である」、「種類が違う」、「座席から鑑賞しやすい」など、他に比して優位になっているものをいう。また座席だけではなく区切られた個室となっており、空調管理などがされている場合もある。転じて、そういった条件を一つでも満たす事がある場合に比喩的にいう場合がある。
出典: 特別席 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0