王台
おうだい
名詞
標準
queen cell (of a beehive)
文例 · 用例
外には程近い山王台の森から軒の板庇を静かにそそぐ雨の音も佗しい。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
ふと山王台の森に烏の群れ集まるのを見て、暫く彼処のベンチに倚って静かに工夫しようと日吉橋を渡った。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
というものは実は山王台で種々の空想を描いた時、もし千両も拾ったらなど、恥かしい事だが考がえたからで、それが事実となったらしいからである。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
溜池橋の上に立て見ると、葉桜の黒い影、夜露にきらめく月影、溜池の上に立籠めた狭霧、見上ぐれば真黒に繁つた山王台、皆な佳い眺めでした。
— 國木田獨歩 『夜の赤坂』 青空文庫
僕は暫時く橋上に立て眺めて居ましたが、やがて橋を向へ渡ると、此処は麹町区、然し地勢からいふと赤坂に加はへても可いので、山王台は赤坂の者は皆な赤坂のものと思つて居ます、つまり山王台は赤坂の公園と言つても可いので、此処に散歩する者は大概赤坂区の、田町附近の者ばかりです。
— 國木田獨歩 『夜の赤坂』 青空文庫
神社に樹木の多いことは今更云ふまでもないが、山王台(日枝神社)は別して三抱も四抱もある大樹鬱として繁り、全山、日影を見る場処は少ないので、春夏秋の三季は此|木下蔭を逍遙する者が少なからぬのです。
— 國木田獨歩 『夜の赤坂』 青空文庫
山王台を一名星が岡と称する、其理由は昔、山王台から、北の方の山の手を望むと農家の灯が点々して恰も星のやうに見える処から出でたとのこと、頗る怪やしい説であるが、兎も角此台の名を定めし其以前此大都会の未だ開けない時分はさうでも有つたかと思はれるのです。
— 國木田獨歩 『夜の赤坂』 青空文庫
思ふに山王台の月の夜は斯る楽い仲間に数々占領せられるのでしよう。
— 國木田獨歩 『夜の赤坂』 青空文庫
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王台 、本名「萬」(ᠸᠠᠨ, Wan)、ナラ(那拉)氏、塔山左衛都督・克什納の長子・徹徹穆の子で、ハダ(哈達)部の首長で王忠の甥。万汗 とも言われている。
出典: 王台 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0