管中
かんちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
咯血が直接の死因をなしてゐると云ふ事も、病竈が血管中に破裂する粟粒結核の特性を證據立てゝゐるやうに思はれた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
オゾンを作るには交番電流を特別な変圧器に通じ、この器内に生じた瓦斯を給水管中に吸い込ませるようにしてある。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
もし空気を管中に入れる前に燐の中を通してやれば非常に美しい黄金色になるという。
— 寺田寅彦 『ムーア灯』 青空文庫
この時代として最重要であったことは、「卵大」のガラス球についた「藁ぐらいの大きさの」管を水中に入れて「あたためると」ぶくぶく「泡が出」、冷やすと水が管中に「上る」ことであった。
— 寺田寅彦 『量的と質的と統計的と』 青空文庫
キリスト教もまた仏教のように管中より天を窺うようなもので、ただ上だけを見て、実際を見ていない。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
が、しかし、気管中にも栓塞したらしい物質は発見されず、口腔を閉息した形跡もないばかりか、索痕や扼殺した痕跡は勿論見出されなかった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
所で君は、酒精寒暖計を知っているかね――細い管中の酒精が熱で膨脹すると云うのを。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
所が、その一部が管中から吹き出てしまうので、それが竹質に吸収されて、膨脹は一端止み酒精は下降する。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫